旧暦10月。全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月。他の土地では神様が留守になるので神無月といいますが、ここ出雲では神在月と呼びます。
神々が集う出雲の各神社では「神迎祭(かみむかえさい)」に始まり、「神在祭(かみありさい)」そして、全国に神々をお見送りする「神等去出祭(からさでさい)」が行われます。
稲佐の浜で、神々をお迎えする神迎神事(かみむかえしんじ)が斎行されます。
夕刻7時、浜で御神火が焚かれ、注連縄が張り巡らされた斎場の中に神籬(ひもろぎ)が2本、傍らに神々の先導役となる龍蛇神が海に向かって配置され、神事が斎行されます。(浜での神事は20分~30分ほど)
神事が終わると、神籬は両側を絹垣で覆われ、龍蛇神が先導となり、高張提灯が並び奏楽が奏でられる中、参拝者が続き、浜から出雲大社への「神迎の道(※)」を延々と行列が続きます。
この後、出雲大社神楽殿において国造(こくそう)以下全祀職の奉仕により「神迎祭」が執り行われます。これが終わると、ようやく神々は旅(宿)社である東西の十九社に鎮まられます。
(※)本年より稲佐の浜斎場で参列、出雲大社への供奉(おとも)が再開されます。(稲佐の浜斎場入口での白御幣の授与も再開となります。)
また、混雑等での危険性の回避、安全確保のため稲佐の浜から出雲大社への御神幸路が、稲佐の浜交差点左折→国道431号線→宮内交差点左折に変更となります。
神々の先導の竜蛇神は、豊作や、豊漁・家門繁栄などの篤い信仰があります。神迎祭終了後には特別拝礼、さらに神在祭期間中にも境内に竜蛇神を奉祭し、一般の自由参拝が可能です。
〈ご注意〉
・観光イベントではありませんので、観客席等はございません。
・斎場となる稲佐の浜には、神様の通り道に菰(コモ)が敷いてあります。菰の上を歩かないようご注意ください。
・フラッシュを使用しての写真撮影は神事の妨げとなりますので、お控えください。
◆出雲大社の祭事
神在祭 2024年11月11日(月)・15日(金)・17日(日)
縁結大祭 2024年11月15日(金)・17日(日)
神等去出祭 2024年11月17日(日)、11月26日(火)
◆朝山神社の祭事
神迎祭 2024年11月1日~11月10日
◆日御碕神社の祭事
神迎祭 2024年11月14日
龍蛇神社祭 2024年11月11日
神送祭 2024年11月17日
◆万九千神社の祭事
龍神祭 2024年11月17日
神等去出祭 2024年11月26日
※出雲観光協会ホームページより